横浜市で高血圧・血圧が気になる方へ
「健康診断で血圧が高いと指摘された」「めまいや頭痛があるけれど、血圧のせいか分からない」「家族に高血圧の人がいて、自分も心配」といったお悩みはありませんか?
高血圧症は、血管にかかる圧力が慢性的に高い状態が続く病気です。ほとんど自覚症状がないまま進行することが多いため、「サイレントキラー(静かなる殺人者)」とも呼ばれ、気づかないうちに心臓や血管、腎臓などにダメージを与え、様々な合併症を引き起こします。
横浜市保土ヶ谷区の保土ヶ谷あだちクリニックでは、横浜の皆さまが高血圧の診断から治療、そして長期的な血圧管理を安心して継続できるよう、経験豊富な医師と専門スタッフが連携し、質の高い医療を提供しています。JR保土ヶ谷駅から徒歩1分というアクセス抜群の立地で、お仕事帰りや買い物ついでにもお気軽にご相談いただけます。
こんな項目に該当される方はご相談ください
- 健康診断で血圧が高いと指摘された方
- 普段からご自身の血圧が気になる方
- 頭痛やめまい、肩こりなど、原因不明の症状が続く方
- 生活習慣の改善で血圧を下げたいと考えているが、何から始めれば良いか分からない、管理栄養士に相談したい方
- ご家族に高血圧症の方がいて、ご自身の遺伝が心配な方
- 現在の高血圧治療について、セカンドオピニオンを検討している方
高血圧について
日本には高血圧症の方が2000~3000万人前後いるとされていますが、自覚症状がほとんどないため継続的な高血圧で動脈硬化を進行させてしまうケースも少なくありません。動脈硬化が進行して脳梗塞・脳出血、心筋梗塞などを起こして初めて高血圧の治療を受ける例もあります。こうした深刻な発作を起こす前に適切な治療を受け、血圧をしっかりコントロールすることでQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を保つことができますし、将来の健康寿命を延ばすことにもつながります。
高血圧の種類
本態性高血圧
日本人の高血圧の約9割を占めるもので、原因が特定できないタイプです。生活習慣や体質が複雑に絡み合って発症します。
二次性高血圧
特定の病気(腎臓病、内分泌疾患など)や薬剤が原因で起こる高血圧です。当院では、必要に応じて原因疾患の検査も行い、適切な治療に繋げます。
高血圧の原因
心臓から血液が送り出される勢いと、血液を運ぶ血管の柔軟性によって血圧は変化します。心臓から送り出される勢いが同じでも、動脈硬化があると血管内の圧力が高まって高血圧になります。高血圧は血管に大きな負担をかけて動脈硬化を進ませますが、動脈硬化があることで血圧は上昇してしまいます。また、脂質異常症や糖尿病などの生活習慣病を合併している場合には、動脈硬化の進行が早くなってしまいます。さらに喫煙は末梢血管を収縮させますし、ストレスなども血管を緊張させて血圧を上昇させてしまいます。
また、循環する血液の量が増加すると高血圧になります。これは、塩分の過剰摂取で起こることが多いのですが、食塩感受性という塩分を体内にためやすい体質が関わっているケースもあります。
高血圧が引き起こす疾患
高血圧は血管に負担をかけ続けて血管の動脈硬化を進行させます。また動脈硬化が進むことで血圧は上昇します。動脈硬化による深刻なダメージを起こしやすいのは心臓・脳・腎臓、そしてもちろん動脈です。特に自覚症状なく進行し、ある日突然発作を起こして亡くなってしまったり、日常生活に大きな支障を残す可能性がありますので、早めに適切な治療を受けるようにしてください。
高血圧症の代表的な合併症
高血圧の状態が長く続くと、血管の壁に常に高い圧力がかかるため、動脈が徐々に硬く、もろくなってしまいます。これが動脈硬化です。動脈硬化が進行すると、全身の様々な動脈に深刻な影響を及ぼし、以下の病気を引き起こすリスクが高まります。
脳卒中(脳出血、脳梗塞、くも膜下出血)
高血圧は脳の血管に大きな負担をかけ、動脈硬化を進行させます。これにより、脳の血管が詰まったり(脳梗塞)、破れたりする(脳出血、くも膜下出血)リスクが高まります。手足のしびれや麻痺、ろれつが回らないなどの症状が起こることがあります。
心臓病(うっ血性心不全、冠状動脈硬化、心肥大、心筋梗塞、狭心症)
高血圧は心臓に過度な負担をかけ続け、心臓の筋肉が厚くなったり(心肥大)、全身に血液を送り出す機能が低下したりします(心不全)。また、心臓の動脈(冠動脈)の動脈硬化が進むと、狭心症や心筋梗塞といった命に関わる病気を引き起こすことがあります。胸の痛みや息切れなどの症状に注意が必要です。
腎臓病(腎硬化症・慢性腎臓病)
腎臓は全身の血液をろ過する重要な臓器ですが、高血圧によって腎臓内の細い血管(腎動脈)の動脈硬化が進行すると、ろ過機能が低下してしまいます(腎硬化症)。これにより、むくみや疲労感が続くなどの症状が現れ、最終的には腎不全に至ることもあります。
動脈(動脈瘤・閉塞性動脈硬化症)
動脈硬化が進むと、血管の壁が部分的に薄くなり、血液の圧力でコブのように膨らむ動脈瘤が発生することがあります。特に大動脈(大動脈瘤)にできやすく、自覚症状がないまま進行し、破裂すると命に関わる危険な状態になることもあります。また、足の血管などで動脈硬化が進み、血管が狭くなったり詰まったりして血流が悪くなるのが閉塞性動脈硬化症です。初期には冷感やしびれ、進行すると歩行時の足の痛み(間欠性跛行)が生じ、重症化すると潰瘍や壊死に至るケースもあります。
合併症の早期発見に役立つエコー検査
高血圧が長く続くと、全身の血管に動脈硬化を進行させ、心臓や腎臓などにも負担がかかります。当院では、この動脈硬化の進行度や、合併症による臓器への影響を詳しく調べるため、エコー検査(超音波検査)を導入しています。
頸動脈エコー
首の血管を診ることで、全身の動脈硬化の進行度合いを評価します。脳梗塞などのリスク早期発見に繋がります。
腹部エコー
腎臓の形態や、肝臓の状態(脂肪肝など)を調べることで、自覚症状が現れる前の段階から合併症の兆候を捉えることが可能です。
心臓エコー
心臓の大きさや動き、弁の働き、血流などを詳しく観察し、高血圧による心臓への負担(心肥大など)や機能低下がないかを確認します。
エコー検査は、痛みや放射線被曝の心配がなく、お子さまや妊婦さんにも受けていただける、体の負担が少ない検査です。
当院では、患者さんとご相談の上で、一人ひとりに必要なエコー検査を実施いたします。検査結果については、検査当日に医師よりお伝えします。ご自身の健康状態をより詳しく知りたい方は、お気軽にご相談ください。
血圧の基準値
高血圧の基準や血圧コントロールの目標値は、年齢や既往症の有無などによって細かく変わってきます。他の生活習慣病や動脈硬化性疾患、腎疾患などがある場合にはより厳格な目標値を守る必要がありますし、高齢の場合にはややゆるい目標値でコントロールしていくこともあります。ご自分の状態やリスクに合わせて、適切な目標値を決め、しっかり治療していきましょう。
なお、血圧は運動やストレスなどによって変化するものですから、リラックスできる家庭で計測した場合より、病院やクリニックで計測した場合の方が高く出やすい傾向があります。
日本高血圧学会の2019年度版の高血圧治療ガイドラインによる診療室血圧値の基準値
成人における正常血圧 120/80mmHg未満
高血圧の基準 140/90mmHg以上
正常高値高血圧 120~129/80未満mmHg
高値血圧 130~139/80~89mmHg
高血圧の分類
Ⅰ度高血圧 140~159/90~99mmHg
Ⅱ度高血圧 160~179/100~109mmHg
Ⅲ度高血圧 180/110mmHg以上
高血圧の治療
血圧はご自宅でも簡単に計測できるため、毎日決まった時間に血圧を測って記録することをおすすめしています。きめ細かな変化を把握できれば、治療効果を実感できますし、生活習慣改善のモチベーションアップにもつながります。
高血圧治療では、生活習慣の改善や薬物療法によって適切な血圧を保つコントロールを行います。特に生活習慣改善は他の生活習慣病の予防や進行防止、さらには健康や健康寿命にもつながるためとても重要です。改善したからといって治療を中断してしまうと血圧が再び上昇してしまうため、継続していくことが重要です。無理のない範囲からスタートして、しっかり続けていきましょう。
生活習慣の改善
塩分制限
塩分を過剰に摂取すると血液の量が増えて血圧を上昇させます。特に塩分摂取によって血圧が上がりやすい場合には、厳格なコントロールが必要です。
日本高血圧学会が推奨する1日の塩分摂取量は6g未満ですが、食材自体に3g程度の塩分が含まれているので、調味料とし使用できる塩分としては1日4g程度だとお考えください。加工食品(ハム・ソーセージ・干物など)、スナック菓子(ポテトチップスなど)は塩分が多いためできるだけ控えてください。減塩は最初少し物足りなく感じられても続けるうちに薄味になれて、素材そのものの味を楽しめるようになります。塩分の不足を感じさせないよう、減塩調味料、旨味の濃い出汁、香りの強いハーブやスパイスなどを上手に使って食事の楽しみをできるだけ損なわないようにすることが継続させるコツです。
体重制限
体格指数(BMI)=体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}
体格指数が22の場合、病気かかる確率が最も低くなることが大規模な調査でわかっています。体格指数22を標準体重として、BM25以上は肥満、BMI18.5以下は低体重となり、病気リスクが高い状態です。
高血圧症・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病は肥満によって発症リスクが大幅に上がるため、減量と標準体重の維持は重要です。また、思い当たる理由なく急に体重が落ちた場合には、糖尿病をはじめ重大な病気を発症している可能性があります。体重の変化に気付いたら早めにご相談ください。
飲酒
1日のアルコール摂取量は25gまでが目安です。ビール500cc、あるいは日本酒Ⅰ合までです。前日飲まなかった場合も、この量までにとどめてください。
運動
運動することで直後の血圧は上昇しますが、長期的には血圧が低く改善されます。また、運動は肥満解消や血流改善など健康に関しても大きなメリットがあります。日常的に軽い運動を取り入れ、継続して行うようにしてください。
ただし、血圧がかなり高い場合や、他の病気を合併している場合には適切な運動に厳格な制限が必要な場合があります。無理な運動をすることで逆効果になったり、続けられなくては意味がありませんから、必ず医師に相談して適切な運動を行うようにしましょう。
禁煙
喫煙は末梢血管を収縮させて動脈硬化を進行させるため、高血圧がある場合には禁煙してください。喫煙を続けていると治療効果が現れにくく、生活習慣改善のモチベーションが下がって悪化させてしまうケースがよくあります。また、喫煙は深刻な呼吸器疾患や歯周病の発症や進行に関わりますし、受動喫煙により周囲の方にも影響が及びます。禁煙をお考えの場合、当院では禁煙外来も行っていますので気軽にご相談ください。
薬物療法
血圧を下げる薬にはさまざまなタイプのものがあります。こうした薬剤はそれぞれ作用も異なりますし、メリットやデメリットも異なります。当院では患者様にこうしたことをしっかりご説明した上で、症状や合併症、体質、ライフスタイルなどに合わせて適切な処方をご提案しています。気になることがありましたら、なんでもご質問ください。
利尿剤
尿量を増加して血液量を減らし、血圧を下げます。
血管拡張薬
血管を拡張させることで、血圧を下げます。
神経遮断薬
心臓・血管への過剰な刺激を抑制します。それによって血管の緊張を和らげて血圧を下げます。
レニン・アンギオテンシン系薬
血圧や循環血液量の調整に関わるホルモンの働きに作用する薬剤です。
管理栄養士による個別栄養指導
高血圧の治療において、食生活の改善は薬物療法と並ぶ非常に重要な柱です。しかし、「何をどれだけ食べたらいいの?」「外食時はどうすれば?」など、具体的な食事管理に不安を感じる方は少なくありません。
当院では、皆さまが無理なく健康的な食生活を送れるよう、専門の管理栄養士が常駐し、個別栄養指導を行っています。患者さん一人ひとりの病状、ライフスタイル、食習慣、嗜好を丁寧にヒアリングし、その方に合ったオーダーメイドの食事プランをご提案します。
横浜市の皆さまの食生活を専門的な知識でサポートし、より豊かな食生活を送りながら健康管理ができるよう、管理栄養士が親身に寄り添います。ぜひお気軽にご相談ください。
当院の高血圧症治療アプローチ
保土ヶ谷あだちクリニックでは、横浜市の皆さまが高血圧症の治療を安心して継続できるよう、お一人おひとりに合わせた最適なプランをご提案します。単に血圧を下げるだけでなく、患者さんのライフスタイルに合った、無理なく続けられるオーダーメイドの治療計画を立てています。
治療の基本は生活習慣の改善です。当院に常駐する管理栄養士が、横浜市にお住まいの方の食生活に合わせた実践的な個別栄養指導を行います。また、運動プランのアドバイスや、禁煙・節酒のサポートも積極的に行い、生活習慣の見直しを強力に後押しします。
生活習慣の改善だけでは目標に達しない方や、リスクが高い方には、副作用にも配慮し最適な薬物療法を慎重に選択します。治療開始後も定期的な診察と検査で血圧の推移をチェックし、必要に応じて計画を見直しながら、患者さんと共に長期的な健康維持を目指します。
高血圧の素朴な疑問 Q&A
高血圧は完治するの?
高血圧のタイプや原因によりますが、残念ながら多くの場合、一度診断されると完治は難しいとされています。しかし、適切な治療と生活習慣の改善によって、血圧を正常にコントロールし、合併症を予防することは十分に可能です。薬の量を減らしたり、中止できるケースもあります。
血圧の薬は一度飲み始めたら一生やめられないの?
必ずしもそうとは限りません。生活習慣の改善によって血圧が安定し、医師の判断で薬の減量や中止が可能になるケースもあります。ただし、自己判断での中断は非常に危険ですので、必ず医師にご相談ください。
健康診断で高血圧を指摘されたら、すぐに受診すべき?
はい、すぐに受診されることを強くお勧めします。自覚症状がなくても高血圧は進行し、血管にダメージを与え続けている可能性があります。早期に適切な診断と治療を開始することが、将来の合併症予防に繋がります。
家庭で血圧を測るときのポイントは?
朝と夜の決まった時間に、座って安静な状態で測定することが重要です。数回測定し、安定した値を記録しましょう。記録したデータは診察時にご持参ください。
血圧を下げるのに良い食べ物や飲み物はある?
特定の食品に頼るのではなく、減塩を基本としたバランスの取れた食事が重要です。カリウムを多く含む野菜や果物、食物繊維豊富な穀類は積極的に摂ると良いでしょう。管理栄養士が具体的な食事指導も行っています。
横浜市で高血圧症・血圧が気になる方へ
健康診断で高血圧を指摘された方、血圧が気になる方は、どうぞお一人で悩まずご相談ください。
横浜市保土ヶ谷区の保土ヶ谷あだちクリニックは、JR保土ヶ谷駅から徒歩1分とアクセス抜群。経験豊富な医師とスタッフが、患者さん一人ひとりに寄り添い、高血圧症の適切な診断と治療、そして予防をサポートいたします。
WEB予約やWEB問診、自動精算機導入でスムーズな診療を提供しており、忙しい方でも安心して通院いただけます。
ご自身の健康のために、まずは一歩踏み出してみませんか。
文責:保土ヶ谷あだちクリニック 院長 足立清太郎