便秘でお困りの方へ
「なかなか便が出ない」「お腹が張って苦しい」「排便しても残った感じがする」
このような便秘の症状でお悩みではありませんか?便秘は、多くの方が経験する身近な症状ですが、放置すると生活の質を大きく低下させてしまいます。
以下の項目に該当される方はご相談ください。
- 便が硬くて出しにくい
- 排便後もスッキリしない
- お腹が張って苦しい
- 強い腹痛がある
当院では、皆様のつらい便秘の原因をしっかりと特定し、お一人お一人に合わせた丁寧な治療をご提供しています。我慢せずに、ぜひ一度ご相談ください。
便秘の種類
便秘と一口に言っても、その原因や症状によっていくつかの種類に分けられます。ご自身の便秘がどのタイプなのかを知ることは、適切な対策を講じるための第一歩です。
機能性便秘
大腸の運動機能や排便機能の異常によって起こる便秘です。特定の病気が原因ではないことがほとんどです。
- 弛緩性便秘: 大腸の蠕動運動が弱まり、便が腸内に長く停滞することで起こります。高齢者や運動不足の方、腹筋が弱い女性に多く見られます。
- 痙攣性便秘: 大腸の筋肉が過剰に収縮し、便がスムーズに運ばれなくなることで起こります。ストレスや過敏性腸症候群(IBS)に伴うことが多いです。
- 直腸性便秘: 便意を感じにくくなったり、排便に必要な筋肉の動きがうまくできなくなることで起こります。排便を我慢する習慣のある方や、高齢者、出産経験のある女性に多い傾向があります。
器質性便秘
大腸の病気や手術、薬剤の影響など、明確な原因となる疾患がある場合の便秘です。例えば、大腸がんや大腸ポリープなどが腸管を狭窄し、便の通過を妨げることがあります。また、潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患も、腸管の炎症によって排便を困難にする要因となります。その他、甲状腺機能低下症や糖尿病といった全身性の病気や、一部の鎮痛薬、抗うつ薬、降圧薬などの薬剤が便秘を引き起こすこともあります。
便秘の原因となる疾患
便秘の原因には、消化器系の疾患や、全身性の疾患が隠れているかもしれません。早期発見と適切な治療が大切です。
※便秘の原因となる疾患については下記をご参照ください。
便秘の原因となる消化器系の疾患
- 大腸がん、大腸ポリープの既往
- 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病など)
- 過敏性腸症候群(IBS)
- 慢性便秘症
- 直腸瘤
便秘の原因となる全身性の疾患
- 甲状腺疾患(甲状腺機能低下症など)
- 糖尿病
- パーキンソン病などの神経系の病気
- 全身性強皮症などの膠原病
- 慢性腎臓病
- うつ病などの精神疾患
便秘の予防
日々の生活習慣を見直すことで、便秘を予防することができます。
食生活の改善
便秘を予防するためには、日々の食生活において食物繊維を積極的に摂ることが重要です。野菜、果物、きのこ類、海藻類、豆類などに豊富に含まれる食物繊維は、便の量を増やし、腸の運動を活発にする効果があります。1日あたり18g以上の摂取が推奨されています。また、便を柔らかくし、排便をスムーズにするためには、こまめな水分補給も欠かせません。1日に1.5~2リットルを目安に摂取すると良いでしょう。さらに、ヨーグルトや納豆、味噌などの発酵食品に含まれる乳酸菌やビフィズス菌は、腸内環境を整えるのに役立ちます。一方で、脂肪分の多い食事は消化に時間がかかり、便秘の原因となることがあるため、控えるように心がけましょう。
生活習慣の改善
規則正しい排便習慣を身につけることも、便秘予防には大切です。毎日決まった時間にトイレに行く習慣をつけ、便意がなくても時間を決めて座るだけでも効果があります。適度な運動も腸の蠕動運動を促進し、便秘解消に繋がります。ウォーキングやジョギングなどを日常に取り入れてみましょう。また、ストレスは自律神経の乱れを引き起こし、便秘の原因となることがありますので、リラックスできる時間を持つように心がけることが大切です。加えて、腹筋は排便に必要な筋肉ですので、適度な腹筋運動を取り入れることも有効です。
便秘が生じている時に実施する検査
当院では、血液検査や腹部エコー検査の他、大腸内視鏡検査(大腸カメラ検査)を行っています。便秘の原因には大腸がんなどの重大な疾患が隠れている場合がございますので、慎重に検査を行っております。大腸カメラ検査の詳細については当院の大腸カメラ検査ページをご確認していただければと思います。
当院での便秘治療
横浜で便秘にお悩みの方は、当院にご相談ください。経験豊富な医師が、一人ひとりに合わせた治療をご提案します。食事や生活習慣のアドバイスから、症状に合わせたお薬の処方、排便機能改善のための訓練まで、幅広くサポートいたします。つらい便秘から解放され、快適な毎日を送れるようお手伝いさせていただきます。お気軽にご相談ください。
文責:保土ヶ谷あだちクリニック 院長 足立清太郎