コラム

2025.11.28

腹痛の原因について詳しく解説!

そもそも腹痛って?

腹痛は誰しもが経験をしたことがある身近な症状かと思いますが、大学病院などの総合病院へ救急搬送される症状としては「胸痛」と並んで腹痛は非常に多くなっています。腹痛が発症する原因は非常に多岐にわたり、どういった原因で腹痛が発症しているか特定するのも難しい症状となります。腹痛はよくあるありふれた症状ですが、診断が難しい症状でもあります。

 

腹痛の種類とは?

腹痛には、緊急性の高い腹痛とそうでない腹痛の2種類に分類されます。それぞれで腹痛が発症する原因は異なりますので下記をご覧ください。

緊急性の低い腹痛

便秘、胃炎、食道炎、メンタル疾患など

緊急性の高い腹痛

出血が生じる病変(胃潰瘍や胃がん、大腸がんなど)

腸に閉塞が生じる病変(イレウスなど)

虚血性病変(血栓症や塞栓症、など)

 

緊急性の高い腹痛の場合は、外科的手術やカテーテル治療などの治療を受けていただく場合がありますが、ほとんどの場合は何かしらの自覚症状を感じます。普段と違う腹痛だなと思われる際は、早急に内視鏡検査を行っているクリニックmでご相談してください。内視鏡検査で腹痛の原因となっている病気の特定と適切な治療を受けるようにしてください。

 

緊急性の高い腹痛って?

腹痛が自然に軽快していくことがなく、継続して痛みを感じる場合は緊急性が高い腹痛であるケースが多いです。また、今までに経験したことがないくらいお腹が痛む場合も緊急性の高い腹痛に該当します。下記のような症状を伴う腹痛の場合は、迷わず総合病院の救急外来に相談をしてください。

・歩けない程にお腹が痛む
・歩くとお腹に痛みがひびく
・背中を丸めていないと痛くて辛い

上記のような場合は、腹膜という膜で炎症が生じている可能性が高いです。この場合は緊急入院になる可能性がありますので、お近くの総合病院の救急外来を受診するようにしてください。

 

腹痛が生じている原因が分からないことってあるの?

腹痛が生じる原因は非常に多岐にわたります。腹痛が発症している原因を特定しようと検査を実施しても分からない場合があります。その場合は、精神的なストレスが原因となっている可能性が考えられます。この場合は過敏性腸症候群や機能性ディスペプシアなどの病気が関係しています。

過敏性腸症候群は人間関係で悩むことがあったり、強いプレッシャーを感じるような場合に便秘や下痢、腹痛などの消化器症状が発症します。また、過敏性腸症候群は内視鏡検査(大腸カメラ)で検査を実施しても特に何も異常が確認できないのが特徴です。

 

女性によくある腹痛とは?

女性の方で腹痛が発症する原因は年齢で考えられる原因が異なります。閉経前の方の場合は子宮や卵巣の病気が原因となって腹痛を発症していることがあります。そのため、閉経前の方で腹痛症状でお困りの方は婦人科と消化器内科の両方の科を受診していただく必要があります。閉経後の方の場合は、消化器内科関連の病気が腹痛の発症に関わっている可能性が高いです。消化器内科を標榜しているクリニックを受診するようにしてください。

 

痛みに波があるときってどんな腹痛?

お腹の痛みを感じたり、痛みが自然と消失したりを繰り返す腹痛もあり様々です。痛みに波がある場合は、前述している緊急性の低い腹痛に該当されることが多いです。痛みの程度に波があるということは体が腹痛を治そうとしている証でもあります。

 

最後に

腹痛を即効で治す方法はありません。些細なことでも構いませんので、腹痛を感じる場合はお気軽に当院の消化器外来までご相談してください。平日忙しい方でも来院できるように、当院では土曜日も消化器専門外来を実施しています。

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初めての胃カメラ検査 初めての大腸カメラ検査