コラム

2025.06.17

「白い」は健康の証!消化器と「白玉点滴」の意外な関係

近年、美容や健康に関心の高い方々の間で、「白玉点滴」という言葉を耳にすることが増えました。肌のトーンアップや疲労回復に効果があるとされ、多くの方に注目されています。しかし、この「白玉点滴」が、実は私たちの体の要である「消化器」と深く関わっていることをご存知でしょうか?

白玉点滴の主成分は「グルタチオン」と呼ばれる物質です。グルタチオンは、私たちの体内で自然に生成される抗酸化物質で、肝臓をはじめとする様々な臓器に存在しています。体内の活性酸素を除去し、細胞のダメージを防ぐことで、私たちの体をサビつきから守る、非常に重要な役割を担っています。

特に、肝臓は消化吸収された栄養素の代謝や解毒を行う、まさに体の「化学工場」ともいえる臓器です。アルコールや薬剤、添加物など、私たちが日々体内に取り入れる様々な有害物質を無毒化する役割を担っており、その過程で大量の活性酸素が発生します。グルタチオンは、この肝臓の働きをサポートし、解毒作用を高めることで、肝臓への負担を軽減します。

では、消化器内科である私たちがなぜ白玉点滴に注目するのでしょうか。それは、消化器の健康が全身の健康、ひいては美容や若々しさにも直結しているからです。例えば、肌のくすみやシミ、疲労感、だるさといった症状は、一見すると消化器とは無関係に思えるかもしれません。しかし、これらは肝臓の機能低下や腸内環境の悪化が引き起こしているケースが少なくありません。肝臓の機能が低下すると、体内の有害物質が適切に排出されず、それが肌荒れや全身のだるさとして現れることがあります。また、腸内環境が悪化すると、栄養素の吸収効率が下がり、免疫力の低下にもつながりまする可能性があります。

白玉点滴によってグルタチオンを体内に補給することは、肝臓の解毒作用を助け、細胞の酸化ストレスを軽減することに直結します。これにより、肝機能の改善が期待でき、その結果として、肌の調子が整ったり、疲労感が軽減されたりする可能性があります。美容効果が注目されがちですが、その根底には、体内の解毒能力の向上と細胞レベルでの健康維持という、非常に医学的なアプローチがあるのです。

また、私たちは日々の食事からグルタチオンを摂取することも可能です。ほうれん草、アボカド、アスパラガス、ブロッコリーなどの野菜や、ナッツ類、肉類、魚介類にもグルタチオンは含まれています。しかし、食事から摂取したグルタチオンは消化の過程で一部が分解されてしまうため、効率的に体内に取り入れるためには点滴による直接的な補給も有効な選択肢となります。

当院では、患者様の全身の健康をサポートすることを目的としています。消化器の専門家として、皆様の体の内側から輝く健康を追求するお手伝いをしたいと考えております。もし、慢性的な疲労感や肌の不調、あるいは「もっと元気になりたい」といったお悩みをお持ちでしたら、一度ご相談ください。白玉点滴が皆様の健康と美容の維持にどのように役立つか、そして皆様の消化器の健康状態も含めて、総合的な観点からアドバイスさせていただきます。体の中から「白く」輝く健康を目指し、充実した日々を送りませんか。

<白玉点滴について詳しくはこちら>

2025.05.29

大腸カメラ前の食事で検査の成否が決まる!知っておきたい「準備食」の秘訣

「大腸カメラ」と聞くと、「検査が辛そう」「前処置が大変そう」といったイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、大腸カメラ検査は、大腸がんの早期発見やポリープの切除など、私たちの命を守るために非常に重要な検査です。そして、その検査の精度を高めるための鍵を握るのが、「検査前の食事」なのです。

消化器内科である私たちにとって、大腸カメラ検査は日常的に行われる検査の一つです。検査の目的は、大腸の粘膜を詳細に観察し、病変がないかを確認することです。そのためには、大腸の中をきれいに空っぽにする必要があります。もし便が残っていると、医師が病変を見落としてしまったり、最悪の場合、検査自体が中止になったりすることもあります。

大腸カメラ検査の数日前から、消化の良い食事に切り替えていただく「準備食」の期間を設けます。これは、大腸に残る便の量を減らし、検査当日の下剤の服用量を減らすことにも繋がります。一般的には、検査の3日前くらいから、食物繊維の少ない食事を心がけていただきます。

具体的にどういった食材を食べたらいいの?

具体的にどのような食材が良いのかというと、まず避けたいのは、食物繊維が豊富なもの、消化に時間のかかるものです。例えば、きのこ類、海藻類、こんにゃく、ごぼう、れんこんなどの根菜類、果物では種のあるもの(キウイ、いちごなど)や皮のあるもの(りんごの皮など)は控えてください。また、脂質の多い肉類や揚げ物、ナッツ類、牛乳や乳製品も腸に残ってしまいやすいため、避けるのが賢明です。

それでは、何を食べるべきかというと、白米やおかゆ、うどん、食パン(耳なし)、鶏むね肉(皮なし)、白身魚、卵、豆腐などが挙げられます。味付けは薄めにし、油を控えめに調理することが大切です。野菜を摂りたい場合は、繊維の少ないじゃがいもやかぶなどを柔らかく煮て食べるのが良いでしょう。飲み物に関しては、水やお茶は問題ありませんが、牛乳や果肉入りのジュースは避けてください。

検査前日には、さらに食事を制限していただきます。一般的には、検査前日の昼食までは上記のような消化の良いものを少量摂り、夕食は消化の良いおもゆや具なしの味噌汁、透明なスープなどにしていただくことが多いです。夜9時以降は、水以外の飲食は控えていただきます。

お問い合わせ

当院では、患者様が安心して検査を受けていただけるよう、検査前の食事に関する詳細な説明と、具体的な献立例をまとめた資料をお渡ししております。また、ご不明な点があれば、いつでもご質問いただけるよう、スタッフが丁寧に対応させていただきます。

「たかが食事」と思われるかもしれませんが、この検査前の食事が、大腸カメラ検査の観察精度を高めることに大きく繋がります。準備食をきちんと守っていただくことで、検査当日の下剤の服用もスムーズになり、より快適に検査を受けていただくことができます。

大腸カメラは、自覚症状がなくても定期的に受けることが推奨される検査です。特に、40歳を過ぎたら一度は検討していただきたい検査です。もし、大腸カメラ検査にご不安な点があれば、どうぞお気軽に当院にご相談ください。皆様の健康を第一に考え、安心して検査を受けていただけるよう、全力でサポートさせていただきます。適切な準備と検査で、安心の毎日を送りましょう。

2023.10.05

ビタミンDと大腸がんについて

本日はビタミンDと大腸がんの関係性というテーマでコラムを配信させていただきます。

つい先日、ビタミンDを摂取していると消化器癌による死亡リスクが減少することの報告がありました。そのため、ここ最近になってビタミンDに関する関心が高まってきています。

 

ビタミンDは太陽の光を浴びることで体内で合成されます。ビタミンDの効果ですが、主に以下の2つがあげられます。

・骨を作るのに大切なカルシウムの吸収を促進

・骨の成長を促す

 

つまり、ビタミンDは骨の成長に関係しているため、骨粗鬆症の予防に効果が期待されています。

 

ただ、最近になってビタミンDには上記以外の効果があると言われています。

それが、免疫力アップ効果です。

・風邪やインフルエンザ等の感染症の予防

・大腸がんなどの消化器癌の予防

ビタミンDには上記のような効果もあり、ビタミンDのもつ免疫力アップ効果がここ最近になって注目を浴びるようになってきています。

 

血液中にあるビタミンDの濃度は、健康診断などでは測定されることはないため、ご自身のビタミンD値の状況や、ビタミンD値の適正数値について把握していない方が多いかと思います。

 

血液中のビタミンD値は『 30ng / ml 』以上あれば特に問題はないとのことで、30ng / mlを下回る場合はビタミンDが不足していることになります。

 

ビタミンDは体内で生成される物質ですが、食事からもビタミンDは摂取することができます。ただし、ビタミンDを豊富に含む食品は限られています。下記の食品はビタミンDを豊富に含んでいる食品の代表例です。

・いわし
・鮭
・キノコ類
・牡蠣
・うなぎ
 ・卵
・いくら(魚卵)

 

上記のような食品には、ビタミンDが豊富に含まれていますが、ただ実際のところ、食事だけでは十分な量のビタミンDを摂取することは難しいかと思います。最近ではドラッグストアでもビタミンDのサプリメント販売もされていますが、ドラッグストアなどで売られているサプリメントでは、1錠に含まれるビタミンDの配合量が少ないことが多いです。

 

医療機関でしか購入することができないサプリメントだと、ビタミンDが多く配合されていますので、サプリメントでのビタミンDの摂取をされる方は医療機関が販売しているサプリメントを選んでいただいた方がより効果を感じて頂けるかと思います。

当院では、医療機関でしか購入ができないMSS社のサプリメントを用意しています。また、管理栄養士による栄養指導にも当院は力をいれていますので、食事指導とサプリメント等のアドバイスも食事のプロである管理栄養士が行っています。サプリメントや食事指導にご興味のある方はお気軽にお問い合わせくださいませ。

2022.07.12

保土ヶ谷地域の医療関係者とのインタビューコンテンツを設置いたしました。vol1.薬局編 

この度、保土ヶ谷地域で医療に携わる方々とのインタビューの連載を行うことになりました。

第一弾 月見台調剤薬局様 ココカラファイン保土ヶ谷店様

こちらからご覧ください。

今後も保土ヶ谷地域の医療従事者の方々との連携を深め、地域医療に貢献できればと考えております。

どうか楽しみにしていただければ幸いです。

保土ヶ谷あだちクリニック 院長 

 

 

2022.05.27

管理栄養士による栄養指導セミナーを実施します。

栄養指導 院内セミナー

2020.08.17

新型コロナウィルスの院内対策として 最新情報

当クリニックでは新型コロナウイルス感染症の対策としまして、患者様が安心して受診していただけますよう、3密(密閉、密集、密接)を回避し環境を整備し職員の体調管理を徹底しながら飛沫拡大防止対策として待合室の各椅子にも対策を行っております。

また、診察室はもちろん、内視鏡室をはじめ処置室などは一定期的な換気を十分に行っています。

そのほか、待合室、診察室、処置室に光触媒搭載の空気清浄器を設置し、院内感染防止を図っています。

コロナウィルス対策1

新型コロナウィルス対策2

2020.04.01

コラムをはじめます。

宜しくお願いいたします。

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初めての胃カメラ検査 初めての大腸カメラ検査